第53代 御殿場RC会長 勝又 博文

ロータリーライフを楽しもう

第53代 御殿場RC会長 勝又 博文

希望に満ちた栄えある改元の年に、伝統ある御殿場ロータリークラブの会長に就任いたしますことは誠に光栄なことであると感じております。また同時に責任の重大さを思うと身の引き締まる思いでもございます。

皆様も、新たな気持ちで令和元年を迎えられたことと存じます。私にとりましても、改めてロータリーを見つめ直す良い機会となりました。

よく聞かれて戸惑う質問に、「ロータリークラブって何ですか?」、「ロータリーは何を目指しているのですか?」という問いかけがあります。皆様はどのように答えますか?

国際ロータリーでは、「ロータリーは人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的な水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した、事業及び専門職務の携わる指導者が世界的に結びあった団体である。」と定義しております。

又、具体的表現で次のような説明もあります。「世の中のあらゆる有用な職業から選ばれた裁量権を持った職業人が、一週一回の例会に集い、例会の場で職業上の発想の交換を通じて、分かち合いの精神による事業の永続性を学び、友情を深め、自己改善を図り、その結果として奉仕の心が育まれます。この例会における一連の活動のことを「親睦」と呼びます。そして例会で高められた奉仕の心をもって、それぞれの家庭・職場・地域社会・国際社会で奉仕を実践します。このようなことを行っている団体がロータリークラブです。」また、これが理想とされるロータリーライフであるとも言われております。

2017年に、RIの戦略計画 四つの優先事項が決定されました。

  1. 大きなインパクトをもたらす。
  2. 参加者の基盤を広げる。
  3. 参加者の積極的なかかわりを促す。
  4. 適応力を高める。

これらが、ロータリーの目指す目標になりました。

この目標を実現するために、今年度のマーク・ダニエル・マローニーRI会長は、そのテーマを「ロータリーは世界をつなぐ」( ROTARY CONNECTS THE WORLD )としました。ロータリーの礎は「つながり」です。若い弁護士としてシカゴにやって来た孤独なポール・ハリスがロータリーを創設した最大の理由、それは見知らぬ街でほかの人たちと「つながる」ことでした。それから1世紀以上が経った今、私たちの周りには、ポール・ハリスの時代には想像もできなかったような友情とネットワークを築くための方法が数多く存在します。

「国際ロータリーには、地域社会とつながり、職業のネットワークを広げ、強くて末永い関係構築ができる確固とした使命と構造があります。世界がこれまで以上に分断された今日、私たち全員をつなぐのはロータリーです。ロータリーの奉仕を通じて、人びとが手を取り合い、行動を起こすためのつながりを築いていきましょう。」と、マローニーRI会長は強調されました。

そして、今年度この第2620地区では、初の女性ガバナーが誕生しました。浜松ハーモニーRCの安間みち子ガバナーです。安間ガバナーは、三つの地区運営方針 1.国際ロータリーとの連携 2.地区内クラブ支援 3.クラブ主体の地域振興 と10の地区目標を掲げて、全面的に地区内のクラブを励まし、支援することを考えておられ、またRI会長のメッセンジャーとしてRIの変化、最新情報を積極的に地区に発信し伝えていきたいと述べておられます。

以上を考察したうえで、私は会長職を拝命するにあたり、「ロータリーライフを楽しもう」をテーマを掲げました。

クラブ会員の皆様が、例会に出席することが楽しみになり、為になるようなクラブにしたいと、まず第一に考えました。各業種を代表する選ばれた会員同士の楽しい会話・美味しい食事・新しい情報を得て勉強になった例会プログラム、卓話者・ゲストとの新たな出会い等、ロータリアンであるからこそ得られる特権を大いに享受していただいて、たくさんの「お土産」をもって帰っていただきたいと思っております。例会が、クラブ会員にとって、友愛に満ちた心安らぐ特別な時間となるよう、すべての委員会が協力し合って運営されることを目指します。

具体的な目標は次の三項目です。

  1. クラブ例会の内容をいっそう充実させる。
  2. クラブ戦略計画の作成する。
  3. 会員増強に努める。

ロータリーはそれぞれのクラブによって支えられています。ロータリーの未来を形作る本当の場所は、それぞれのクラブです。刻々と変化する現実に対応するために、ロータリーはクラブに特に注力していかなければなりません。

ロータリーを発展させるには、自分の所属しているクラブを活性化させることだと考え、活気のあるクラブ作りに努めたいと思います。そのためには、例会の内容を、さらにいっそう充実させることが重要であります。特に、プログラム委員会と親睦活動委員会と出席委員会の皆様に工夫を凝らしていただきたいと思っています。

また、何の目標のない漠然としたクラブの将来への不安を解決するために、御殿場RCの進むべき道を照らしだす「クラブ戦略計画」を立案することが必要であると考えます。計画立案のための組織をクラブ研修リーダーを中心にして創設し、クラブ戦略計画を作成したいと考えております。

さらに前年度には、最近になく多くの退会者がありました。大きな不安を感じましたし、会務の遂行が予算的に厳しくなるという状態になったことに鑑み、会員増強に本気で取り組む必要性を実感しました。会員増強委員会を中心にクラブ会員全員で取り組みたいと考えております。

また、そのほかの委員会におきましても、その委員会としてクラブの活性化の方策を探っていただき、良いクラブを作るために、前例にとらわれることなく勇気をもって新たな活動にチャレンジしてほしいと思っております。

一年後に、「楽しいロータリーライフだったなー!」と肩をたたきあって喜べるように、充実したロータリー活動にしていきましょう。

私も、クラブ会員の皆様とともに、御殿場ロータリークラブがより良い「憧れのクラブ」となるよう、いっそうの努力を重ねるつもりでおります。クラブ会員の皆様のご指導・ご協力を重ねてお願い申し上げます。